およそ1500万年前、西表島は大陸の一部だったと言われています。
また一度は離れたとされる島は、200万年前に再び大陸の一部となり、多数の生物が大陸から渡ってきました。
琉球列島は地殻変動や気温の変化による海水面の変動により、大陸とリッキョウになったり、島しょかを繰り返し、およそ2万年前のリッキョウを最後に現在の琉球列島が形作られました。
ハブやイリオモテヤマネコなどの動物たちは陸続きの時に大陸から渡ってきて、そのまま残り、環境に適応して進化したのです。
しかし、サキシマハブやアサヒナキマダラセセリ、イリオモテヤマネコなどはほとんど進化の見られない生きた化石と呼ばれる生物なのです。
西表島と同緯度の他の国々では、そのほとんどが砂漠でありサバンナです。
中国大陸、インド、パキスタン、アラビア半島、サハラ砂漠と続き、大西洋を越え、メキシコ高原になります。
年間降雨量が30mm前後の地域が多く、荒れた地が広がっているのです。
なぜ西表島は緑豊かな島になってしまったのでしょうか。
西表島を沿うようにして流れる黒潮が気温を温暖にしていて、毎年5月から6月にかけて訪れる梅雨、夏場に発生する台風など様々な条件が重なり、亜熱帯のジャングルが発達して西表島には美しい自然が残っているのです。