毎年旧盆明けの初亥の日に行われる豊年祈願行事の1つです。ウンガミ(海神祭)は、古い時代に沖縄本島北部の村々で起こったものです。時代が進むにつれて、その様相は変わりつつありますが、塩屋湾のウンガミは比較的昔のままの姿を残しており、平成9年12月15日、国指定重要無形民俗文化財に指定されました。約500年の歴史があるウンガミは五穀豊穣、無病息災を祈願する祭りで、田港・屋古・塩屋・白浜・大保・押川・江洲の湾内7ヵ字が共同で行います。主に女性中心の祭祀で、祭り前夜に神事を司るカミンチュ(神人)がニライカナイの来訪神を迎える祈願から祭りは始まります。ヌルとカミンチュはまず田港(タンナ)アサギで拝み、次に屋古(ヤフ)アサギ、そして最後に兼久浜(ハニクバマ)ナガリでニレー(西の海)に向かって豊作豊漁を祈願するお祈りをします。祭りの1番の見所はウガンバーリー(船漕ぎ競争)。女性は腰まで海水につかり太鼓を打ち鳴らしながら、懸命にゴールを目指して漕ぐ男性を迎える姿は圧巻で、熱気は最高潮に達します。
【開催】毎年旧盆明けの初亥の日に開催
【内容】田港(タンナ)アサギのウガンン/平成9年12月15日に国指定重要無形民俗文化財として登録されました。/屋古(ヤフ)アサギのウガン/ヨンコイ/神(ハミ)ウスイ/クムー(クモの巣に似たワラで編んだもの)を張り、芭蕉の葉を敷いています。/駕籠(カゴ)で移動するヌルと爬龍船(はりゅうせん)で移動するハーリー神に分かれて移動します。/ウガンバーリー(祈願爬龍船競漕)/爬龍船(はりゅうせん)による競漕。約800mの距離を競漕します。/兼久浜(ハニクバマ)ナガリのウガン。ニレー(西の海)に向かって祈願をします。/青年浜(シナバ)のウガン。バシー/奉納角力(奉納相撲)/屋古(ヤフ)のサーサイ/田港(タンナ)のサーサイマール/スーウドゥイ(豊年踊り)/ウルイマールの年、塩屋ではウーウドゥイという豊年踊りが行われます。
映像提供:大宜味村役場 企画観光課