伝統・歴史・文化

字大嶺の獅子舞 @ 那覇市

2018.09.07

2019.05.22



旧暦8月15日、十五夜に行われた字大嶺向上会の獅子舞(シーシケーシ)。
平成13年に市の無形民俗文化財に「字大嶺」の獅子舞は、指定されています。

マリを使って獅子にちょっかいを出すのはクヤー。静かな動きの中にも動物的な仕草が演舞の特徴です。獅子像の特徴は県内で唯一、目が動くこと。数百年前より守護神として伝えられた獅子像。昭和19年頃、戦禍の中で行方不明となりました。戦後、大嶺の字民が精神的・経済的にも落ち着きを取り戻した昭和36年。字の有志らによって獅子像が復元されました。

獅子像の目は当時、動いていたと古老達から話を聞き、戦前の獅子像をそのままに復元したそうです。大嶺のシシケーシは、旧暦の7月13日ウンケーと15日ウークイ、旧暦8月15日の十五夜、年3回、大嶺の地域で見ることができます。

【メモ】
字大嶺は、那覇空港敷地内にあった旧集落です。字大嶺の人々は、現在、田原地域を中心に、旧小録村はもちろん、本島中南部の各地域に分散居住していますが、神々への拝みなどの年中行事をとおして、字民が一体となって活動しています。なかでも、那覇市民俗無形文化財の「字大嶺地バーリー」と「字大嶺の獅子舞」は、地域の小中学生や青年達に受け継がれ、歴史豊かな字大嶺の象徴として継承されています。

十五夜に行われたシーシケーシは、字の自治会館事務所、野呂の拝所など田原地域の隅の計5か所で演じられています。
魔神を追い払い、災難、病魔から村人を守るために行われきたシーシケーシ。古くから受け継がれた演舞をご覧ください。

映像提供:那覇市

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