2017年3月19日(日)開催された「ジュリ馬まつり2017」の映像
2017年3月19日(日)開催される「ジュリ馬まつり2017」のお知らせ映像
那覇市辻にて毎年開催される「ジュリ馬まつり」。
伝統的な髪結いと琉装に身を包み200人の踊り手たちが「ジュリ」に扮し演舞します。
旧暦の1月20日を正月の祝い納めをする「旧二十日正月(キュウハチカソーグッチ)」。辻ではこの行事の際に「ジュリ馬行列」が行われていました。
「ジュリ」とはかつて戦前まで存在した辻の遊郭で働いていた女性のことです。
ジュリは料理・唄・三振の演奏・踊りなど芸事や教養を身につけ、沖縄の伝統文化の継承と発展に大きく関わったといわれています。
遊郭に売られたジュリたちにとって「ジュリ馬まつり」は、成長した自分の姿を離れ暮らす肉親に見せることができる祭りでした。
公娼制度の廃止後「ジュリ馬は公娼制度を認めるもの」という批判があがり12年間途絶えたこともありましたが、伝統行事の継承や辻周辺の地域活性化において、祭りを望む地域の声が高まり2000年に復活を果たしました。
馬の首をかたどった飾りを帯前に付け鈴の音を響かせて舞う独特の踊りが特徴のジュリ馬。
その起源は定かではありませんが大和文化の「春駒」の影響を受けているといわれています。
※通常は屋外で行われますが、天候不良の為、今回の「ジュリ馬まつり2017」は屋内にて行われました。