奥の「ビーンクイクイ」 2017
2017年9月10日
国頭村の奥集落で、2年に1度の祭りシヌグの最後に行われる『ビーンクイクイ』を見に行ってきました。
シヌグという祭りは、海神祭と交互に隔年で行われていて、古くは奄美諸島から沖縄県北部、周辺離島などで広く行われていたらしいのですが、現在残っている地域はごく僅かになっているようです。この『シヌグ』の語源や起源については諸説あって、未だに決着は着いていません。更にその最後に行われる『ビーンクイクイ』って?
ビーンクイクイ=福よ来い来い
という意味だ、と言う情報もありますが、これもハッキリと断言できないとのこと。つまり
なんにもわかんないじゃん?!
ということで、解らないと言うか、ここで結論の出ないことを云々かんぬんしても始まらないので、起源とか語源とかは置いていきましょう。
シヌグは山の神と海の神に豊穣と豊漁を祈願し、無病息災を願う祭りとして男性が主体となって3日に渡り行われます(シヌグと交互に行われる海神祭は女性主体で行われます)。そのシヌグの最終日がビーンクイクイです。ビーンクイクイはやんばるだけに伝わる風習で、空手や棒術に先導されて、葉っぱに覆われた棺桶のような神輿を担いだ行列が村内を練り歩き、アシャギモーと呼ばれる祭り会場に到着。会場を3回まわって……え? 葬列? と、一瞬思うのですが、健康長寿を願った儀式だとのこと。
桶に入って担がれるのは、奥集落で「まだ桶に入っていない最高齢者」と決まっていて、1回入ったら2度は入れないそうです(´・ω・`)
太鼓の威勢のよい「ビーンクイクイ!」という掛け声に、一同が「エイヤーサー!」と応えながら行列は村内を歩きます。
地元の人にもわからない、謎に包まれた「奥のビーンクイクイ」に壮大なロマンを感じます♪