沖縄では4月は「清明祭(シーミー)」の季節です。
シーミーとは、先祖供養の行事。
ご先祖さまの霊を慰める儀式のあとは、お墓の前でゴザやピクニックシートを広げ、宴会が開かれます。
祭祀だけでなく、集まった親族同士で交流を深めるための行事ともいえます。
県内各地でシーミーが行われる中、今回 糸満市の西平門中のシーミーにお邪魔しました。
(※門中(ムンチュー)・・・父系血縁によって結びついた親族集団。共同の祖先祭祀を行う)
西平門中は、伝統文化を若い世代へ継承するため、門中行事や情報をフェイスブックで発信・共有している珍しい門中です。
門中行事やその意味、やるべきことなど、写真と文章でわかりやすく紹介されています。
伝統文化が色濃く残る沖縄でも、シーミーに限らず伝統行事は簡略化され、「親族が集まることもなくなった」という家も増えています。
『守るために続ける、続けるために伝える』
フェイスブックという比較的若い層が利用するツールを積極的に活用することで
『次世代への継承』という課題に真剣に取り組む西平門中の人々の想いが感じられます。