兼城まちまーい
2017年11月12日(日)「兼城まちまーい」が南風原町の兼城地域で行われました。
『まちまーい』は県内各地で行われている、街歩きしながら地域の歴史や名所を歩いて回るプチツアー。今回は本島南部の南風原町兼城の「まちまーい」に参加してきました。
普通の観光ツアーと違って、まちまーいが楽しいのは、観光名所を巡るだけではなく、普段は入れない場所や建物を見学したり、体験談を聞かせてもらえたりすること。これはもうその地域で暮らしている地元のガイドさんにしかできないコトですね。
兼城の由緒ある名家で本島南部で知らない人はいない、と言われていた「本家(むーとぅやー)」にお邪魔した時に見せてもらった『琉球古代城主 按司系統図』には、その場の全員のテンションが最高潮に達しました。(観光協会長さんまでもが声をあげて大興奮)
参加者からも専門的な質問がバンバン出てきます。またそれにしっかりと答えて解説するガイドさん。スゴイ~
ごめんなさい。私……わかりません。小学校くらいから沖縄の歴史の勉強やり直さないと……反省です
(´・ω・`)
さて、そんな地域ガイドの仲里さん。
以前、ここ兼城で区長を務めておられたとのことなのですが、その頃に「失われた兼城の石獅子(東)」を復元したそうです。しかし残念ながら獅子に関しての資料がなく、仲里さんの叔父さんが正月や旧盆で会う度に
「周正(仲里さん)!あまんかいまーぎがじまやがあんでぃ、まぎーししめぇがあーたんどぉー」
(周正!あそこに大きいがじゅまるの木あって、大きい獅子があったよー)
と繰り返し言われ、その記憶の詳細と地元の先輩たちの話を集めて復元されたのが、現在の兼城の石獅子(東)だとのこと。作っちゃうってホント凄い!
獅子の形を体で表現する仲里さん(上)と、再現された兼城の石獅子(下)
もうひとりのガイドさんは金城さん。元々は「那覇まちまーい」のガイドをされているそうですが、南風原在住ということもあり「南風原の役に立ちたい」と挑んだそうです。
「地元の深い話が出来ないけど、仲里さんのガイドの間に植物や豆知識の小話をしてその場を和ます役割が出来て良かった、このガイドをするにあたりたくさん調べものをして南風原をさらに知れて良かった」
とおっしゃっていました。
まちまーいが終わっても公民館でのゆんたくが終わらない。ホントに中身の濃い『まちまーい』でした!