競技空手に邁進していく空手界を支援した文部省は、全日本学生空手道連盟を設立することに成功すると、さらに文部省内に空手界の大同団結に関する懇談会を設立した。座長に大濱信泉を再度起用した結果、1964年に全日本空手道連盟を設立する事に成功し、その会長に大濱信泉が就任することになる。 |
沖縄出身の学者・大濱信泉 |
型とはなにか? |
剣道の形(型) ○太刀七本:打太刀 対 仕太刀 〇小太刀三本 柔道の形 柔道の形は次の通りである。 (6)柔の形……攻撃防御の方法を、緩やかな動作で、力強く、表現的、体育的に組み立てられたもので、第一教から第三教まで各5本の計15本から成り立っている (7)古式の形……柔道の勝負上の精妙な理合いの原則を理解させる為に古式の形を残した。表の形14本、裏の形7本である。 (8)五の形……攻防の理合いを「水」にたとえて表現したもの。5本の動きからなる。 さて、この柔道の形について、嘉納治五郎は「柔術というものは、古くは形ばかりのものであった。それが幕末になって、型の残り合いというものから始まり、遂に乱取りが始まったのである。柔術家がこれを盛んに研究するに到ったのは、ごく近来のことで、維新前には、全く乱取というものをやらずに、形ばかりを練習しておった柔術家が多数であった。」と述べている。 |
大濱信泉 |
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野村耕栄(のはら・こうえい)
沖縄県出身。少年時代より、喜屋武首里手を父・薫から学ぶ。大学時代に一時期、上地流にも入門。その後、首里手小林流を学び、現在小林流範士九段。1982年沖縄空手道少林流竜球館空手古武道連盟を設立。1985年全琉実践空手道協会設立。1992年より毎年6月沖縄県において、「全琉空手古武道選手権大会」を、2002年より毎年11月にカルフォルニアにおいて、「US-Okinawa Karate Kobudo Open Tournament」を、2006年より毎年4月ロンドンにおいて、「EU-Okinawa Karete Kobudo Open Tournament」を主催・開催。東京世田谷道場、埼玉大宮道場に支部道場を有す。詳細は、「竜球館」webサイトからアクセス。早稲田大学大学院博士後期課程スポーツ人類学研究科在学中。 |
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