沖縄の伝統文化をあげるとすると先ず、琉球舞踊、琉球民謡、沖縄空手を真っ先に挙げる人は多い。これらは沖縄三大伝統芸能と言われるが、その中で世界に最も広く伝播しているのは、沖縄空手であることは間違いない。沖縄空手は、沖縄人のアイデンテイテイであり、心の古里なのである。 |
極楽が海の彼方にある |
琉球と沖縄
「琉球」の名称は、別名に流求(ryukyu)、龍宮(ryugu)、石流間(uruma)、球陽(kyuyou)などがあるが、最も多く使われたのは、琉球(ryukyu)である。 |
中国人とは限らない
「琉球」が中国名で「沖縄」が和名であるといえる。同じようにおきなわにおいては、人の名前も大和名と中国名があり、廃藩置県以前まで多くの琉球人が和名と唐名を持っていた。 |
「手」(Tiy)の始まりは、「棒術」と「手術」である。つまり、棒と素手によってグスク時代の戦は、始まったのである。そのうちに、サイ術、ヌンチャク術、エーク術等に広がっていった。これらの術はすべて「手」(Tiy)に含まれるのである。 |
野村耕栄(のはら・こうえい)
沖縄県出身。少年時代より、喜屋武首里手を父・薫から学ぶ。大学時代に一時期、上地流にも入門。その後、首里手小林流を学び、現在小林流範士九段。1982年沖縄空手道少林流竜球館空手古武道連盟を設立。1985年全琉実践空手道協会設立。1992年より毎年6月沖縄県において、「全琉空手古武道選手権大会」を、2002年より毎年11月にカルフォルニアにおいて、「US-Okinawa Karate Kobudo Open Tournament」を、2006年より毎年4月ロンドンにおいて、「EU-Okinawa Karete Kobudo Open Tournament」を主催・開催。東京世田谷道場、埼玉大宮道場に支部道場を有す。詳細は、「竜球館」webサイトからアクセス。早稲田大学大学院博士後期課程スポーツ人類学研究科在学中。 |
ご意見・ご感想 |
連載一覧 | ||
第01回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第02回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第03回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第04回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第05回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第06回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第07回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第08回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第09回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第10回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第11回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第12回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第13回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第14回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第15回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第16回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第17回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第18回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第19回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第20回 | さまよえる「手」(Tiy) | |
第21回 | さまよえる「手」(Tiy) | |